司法権の独立の現実と憲法9条

法律

みなさんこんにちは。お疲れ様です。

日本国憲法は基本的人権の尊重実現のために、国民主権、平和主義を掲げました。

そして三権分立という、権力を分散させ国家を抑制する手段をとっています。

 

平和主義については近年、イラク戦争で特に議論が起こりました。

米軍基地問題や、自衛隊の合憲性についても大きな問題です。

全ては憲法9条の戦争の放棄の条文をどう解釈するかが重要な問題となっています。

 

そして自衛隊や米軍基地については過去に沖縄を中心にさまざまな訴訟も起こりました。

普天間基地では滑走路のすぐそばに民家が密集しています。

そして米軍機が民家周辺に墜落したりなどということは何度も起こっており

米軍による女性への暴行事件は数え切れないほど起こっています。

 

そもそもこの米軍基地は日米安全保障条約によってできています。

この条約の6条によって米軍の駐留を認められ、日本の税金でもって建設され

そこには日本の法律も米国の法律も及びません。

だから滑走路のすぐそばに民家が密集しているという事態も起きています。

軍事基地の周りがこのような現状になっていることなどは基本的にありえないことです。

 

ではこの米軍基地が過去に何度も問題となっていますが

その度に法律は介入できず、日本の警察も及ばないという事態となっています。

そこにはアメリカの軍事機密があるため、例えば民家に墜落した場合誰も手出しできないのです。

 

1965年には米軍機から投下されたトレーラーの下敷きになり当時10歳の女の子が死亡した事件も起こりました。

それまでもいろいろな被害がありましたがとうとう死者を出したのです。

(隆子ちゃん事件)

 

そして米軍基地が沖縄に集中し、この問題は今も山積みのままです。

 

平和主義としては日本の自衛隊についてもその活動や存在が度々問題となっています。

これまで何度も訴訟がおこりましたが、

昭和48年9月7日札幌地裁「長沼事件」でとうとう

自衛隊が違憲だという判決がくだされました。

ですが自衛隊が違憲だという判決が下されたのはこの判決のみでそれ以降

自衛隊について合憲違憲の判断をすることはなくなりました。 

 

それもそのはずです。

この自衛隊を違憲だという判決を下した裁判官はその後

地方の裁判所を転々をさせられることになり

ここまで冷麦をくわされることになるとは、というくらい悲惨な目にあっています。

 

また昭和34年3月30日東京地裁「砂川事件」では

なんと安保条約が違憲だという判決が下されました。

 

しかしこれもアメリカやさまざまなところからの圧力があり、年内にいきなり最高裁へ

そして安保条約を合憲という判決がくだされました。

 

実際に司法権の独立というのは制度としては実際のところはあまりそうではありません。

自分の理念にしたがって法律に照らし合わせて判決を下しても

それが正しいこととされていません。

 

イラク戦争でも裏側にはアメリカをはじめとするあらゆる思惑があり

そのための法律が急遽作られていきました。

 

他にも恵庭事件、百里基地訴訟、沖縄代理署名訴訟、象のオリ訴訟などさまざまな訴訟、判例があります。

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