時間と場所の適用範囲
犯罪行為が行われれば、それに刑法が適用され刑罰が科せられることとなります。
ですがいつどこで誰が誰にということで一概に言えない場合があるのです。
時間的適用範囲
罪刑法定主義が土台にあるので法律で明文化されていない行為は罰せられません。
それはつまり犯罪行為をしたときにその法律がなければ罰せられないということです。
もし後で法律が制定され、それによって過去に行った行為が罰せられるとなると罪刑法定主義に反することとなります。
そのため刑法には遡及効がありません。
そして後で追加された法で裁かれることもありません。(罪刑法定主義)
しかし原則あるところに例外ありです。
遡ったり新しく制定された法律が適用される場合がいくつかあります。
それは(新法を)適用することによって被告人に有利になる場合です。
それはしっかりと条文化されており
刑法第6条「刑の変更」
犯罪後の法律によって刑の変更があったときは、その軽いものによる。
というものです。
刑の変更があって刑罰が軽くなったということは、これまでの刑罰が重すぎたためです。
そのため刑罰は行為に相当するものでなければならないという趣旨に沿います。
さてそして例外のさらに例外なのですが
たとえ新法により刑が軽くなったとしても、それが適用されない旧法のまま適用する場合があります。
どのような犯罪でも、行為があってから実際に刑罰が確定するまで時間がかかります。
もちろん適用されるのは行為時の法律です。
では犯罪が実行されて裁判が行われている間に刑の廃止が起こったならば
それは6条の規定に従って刑を免れることとなります。
しかしここで、条文上に経過規定があれば旧法で処罰が可能となるのです。
法律は日々かわりますが、その廃止法や新法に
「罰則の適用については、なお従前の例による」等がこの経過規定です。
6条の刑が軽い法で処罰というのはあくまでこの経過規定が置かれていない場合ですし
さらに裁判で刑が確定した後は法律がどのようになってももう変更はできません。
ちなみにこの犯罪の行為時とは結果の発生時点ではなく犯罪を実行した時点となります。
殺人をしたならば例えば人を刺してその後病院で翌日死亡が確認されたとします。
そうなったときは死んだ時点ではなく刺した時点ということです。
この刺した時を犯罪の実行行為といいますが、実行行為の終了時点の法律を適用するとしています。
もし犯罪行為が複数の刑にまたがるもの(牽連犯)についても刑を分離せず全犯罪に関して新法を適用するとされています。
場所的適用範囲
時間についての適用範囲が随分と長くなってしまったのですが
場所的適用範囲は至ってシンプルです。
犯罪を行ったのが日本人なら日本でなくても世界中どこでも日本の刑法で処罰の対象となります。
これを属人主義といいます。
では外国人が日本で行った犯罪はどうかとなるのですが、これももちろん日本の刑法の対象です。
日本国内(日本の領土、領空、領海内)で犯された犯罪については何人に対しても刑法の適用対象です。
ちなみに日本の領空、領海をはずれていても日本船舶、日本航空機内であればこの規定は適用されます。
これを属地主義・旗国主義といいます。
この属地主義・旗国主義ですが犯罪行為が日本と海外にまたがっていても問題ありません。
行為のどこか一部でも日本でおこなわれていたら対象となります。
では加害者ではなく被害者が日本人であればどうか。
これも日本の刑法の適用範囲内です。
海外で日本人が被害者となった場合(加害者が日本人・外国人問わず)も日本の刑法の適用範囲です。
これを消極的属人主義といいます。
ほかにも保護主義や世界主義といった日本国にとって国益を害する犯罪についても適用範囲とするものもあります。
つまり唯一日本の刑法の対象とならないのは
外国で行われた、外国人が外国人へ行った犯罪のみです。
これは規定上はそうなのですが実際はそうなっていないのが現状であるそうです。
巨額詐欺で海外に逃げた犯人逮捕のニュースがあったように、海外にいる犯罪人を引き渡すという犯罪人引き渡し条約というのがありますが
日本はこの条約は2022年現在アメリカと韓国の2カ国としか結んでいないのです。
この規定は諸外国では100カ国前後の国と結んでいます。
カルロスゴーンがレバノンでそのままでいられているのもこういうことがあるからです。
規定上はこのようになっておりますが、実態はあまりそうはいっていないのがあります。
確かに日本の刑法はいまだに死刑が公然とあるように、世界情勢として遅れているのも実態です。
このあたりもだんだんといい方向へ規定されていけば良いのですが。
ここ最近のこと
最近は鍼灸院にいったり日が沈んでから夜散歩にでたりと調子も戻ってきました。
やはり気候もなれてきたのもあると思います。
そしてなにより、ちいかわを教えてくれたPちゃん。
彼女も仕事や私生活が随分大変な時期がつい最近まであったようでいつもすごい頑張ってるなあと思っていましたが
やはり色々ときついことがあったのがちょっとお休みしますとのことでした。
わたしも現在休職中であるので休むのってすごい大事なことだと思います。
ですがこのPちゃん。たったの数日休んでまた仕事復帰していました。
おれならこういうことあったら2週間くらい休んでそう。
そしてこれがわたしの頑張るきっかけにもなっています。
今回のちいかわお寿司の話もなかなかな癒し回でした。
明日も頑張るぞ
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