伊藤真先生の法律講座も原点に帰ることにしました。
体系マスター法学入門から
普段私は人前でしゃべる仕事をしているのですが
ほんとに伊藤先生はすごい
テキスト1ページパワーポイント2枚だけで
どこまでもすらすらと講義されています。
話の広がりも上手いし組み立ても興味をそそられます。
その中でも法律を学ぶ上での入門の講座ですが
そもそも法とは何かです
法の定義は人によってさまざまなのですが
「国家権力による強制力を伴った社会規範」
と伊藤先生は定義しました。
この法は特定の地域や時代によって決められており普遍的なものではありません。
またその時の多数決によって法は決まるため絶対的に正しいとも言い切れません
そのため法律を扱うということは
正しさを主張するのではなく
正しいということに説得力もたせること
つまり
どちらが正しいかではなく、どちらの方の正しさに説得力があるかということです
法律そのものも、裁判結果も、手続きも人がやることなので必ずしも正しいとはいいきれません
今でも冤罪によって捕まっている方はいます。
海外では人種によってそれが明らかな場合もあります。
そこで説得力をもたせるにはどうすれば良いかということですが
これが既に研究されもっとも確実な論法があります。
それが法的三段論法です。
なんとこれを提唱したのも伊藤真先生というではありませんか。
今や大学の講義でも言われているこの法的三段論法ですが
法律 → 事実認定 → 判決
という論法のことです
例えば殺人事件を例にあげると
大前提の法律:人を殺したものには刑罰を科す
小前提の事実認定:甲は人を殺した
結論の判決:よって甲に刑罰を科す
またこれはIRAC(法的三段論法)
Issue(論点)
Rule(規範)
Application(規範に事実をあてはめる)
Conclusion(結論)
とも言い。常にこのIRACを意識して読解、回答することにある。
これを根底にしてまだまだ勉強していきます。
この三段論法は説得力をもって論じるときには確かに隙なく有効的です。
今日も勉強になりました。
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